高専GCON2023本選を開催!12チームのパッション溢れるプレゼンを展開~文部科学大臣賞は鳥羽商船高専・豊田高専合同チームが受賞!~
高専女子を中心とするチームが、SDGsの視点で日頃の研究や演習の成果を基に社会課題解決の技術開発を提案するコンテスト「第2回高専GIRLS SDGs×Technology Contest(高専GCON2023)」の本選が2024年1月21日(日)に開催され、鳥羽商船高等専門学校・豊田工業高等専門学校の合同チーム「かきっ娘」が文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞しました。同チームは、三重県鳥羽市と岐阜県多治見市双方が抱える課題の解決に「牡蠣殻を価値ある資源に変えるための新たなタイル製造プロセス」を提案。カーボンニュートラルへの貢献度、地域における持続的な産業の発展を目指す点などが高く評価されました。
高専GCON2023本選の模様は、日経チャンネルでご覧になれます。
https://channel.nikkei.co.jp/kosengcon2023/
高専GCONは、「女性技術者・研究者が少ない日本の現状打破」を趣旨に、日本の高専制度創設60周年記念として2022年度にスタート。第2回の本年度は全国の高等専門学校から46高専85チームがエントリーしました。
本選では、書類・面談選考を突破した12チームが参加。「SDGsへの理解と自分との関り」、「イノベーション視点」、「実現への道程」の審査項目に沿ったプレゼンテーションを繰り広げました。
12チームは、1年生チームから5年生の卒業間近なチームまで、また、専門分野も電気・電子、情報、生物・化学、建築・建設等多岐にわたり、高専で培われた技術力とそれぞれの社会課題解決に向けたパッションをぶつけ合うプレセンテーションを繰り広げ、会場は熱気に包まれました。
本選審査員の大島まり氏(東京大学大学院教授)は、「12チームのどれもが、審査ポイントの4つの観点のバランスがとれていて難しい審査だった。その中でも表彰されたチームは、シュミレーションや実験を通じて技術的に証明しようという進め方や、社会実装へのプロセスの意識が高かったことが評価された」と各チームの健闘を称えました。
<高専GCON2023本選参加12チーム>
高専名 |
チーム名 |
テーマ名 |
受賞名 |
鳥羽商船高専・豊田高専 | かきっ娘 | CO₂を吸収する無焼成スマート牡蠣殻タイル | 文部科学大臣賞(最優秀賞) JFEスチール賞(企業賞) |
旭川高専 | 勇者あああああああ | いつまでも美しく健全なインフラ構造物の実現 | 優秀賞 |
弓削商船高専 | Team medical Unicorn | カスタムメイドディスポ持針器の開発 | 優秀賞 |
新居浜高専 | アイデアメイカーズ | IH局所加熱を応用した次世代型ランチボックスの開発 | 審査員特別賞 |
岐阜高専 | あお木っず | 小径広葉樹の活用による持続可能な森林と快適な室内環境の創出 | 住友金属鉱山賞(企業賞) |
宇部高専 | IMT LAB | 機械学習を用いた画像解析による廃棄物分別プログラムの開発 | FIXER賞(企業賞) |
長野高専 | たけの粉 | 竹パワーで水をきれいに! | 村田製作所賞(企業賞) |
函館高専 | ゴールデンNIT | 伝統工芸×テクノロジーで日本の超絶伝統工芸を持続可能に | |
鶴岡高専 | 地域を繋げる課題解決型技術コーディネーター | 白鷹町の邪魔者ブラックバスで鶴岡市の月山高原ひまわり畑を復活!大作戦 | |
長岡高専 | 長岡高専Be-Mice | 市民向け建設・インフラ体験イベント「はしおし」の開催 | |
有明高専 | サーキットデザインGirls | メタバース×半導体=有明シリコンバレー | |
沖縄高専 | 限界指導寮生 | 小型希少動物のロードキル防止と確かな保護を実現するクイナートシステム |
本選参加12チームの提案の詳細は高専GCON2023オフィシャルサイトで公開中です。
https://gcon.kosen-k.go.jp/final-round
<高専GCON2023本選 審査員>
大島まり氏(東京大学大学院情報学環 生産技術研究所教授 次世代育成オフィス室長)
横田浩一氏(一般社団法人アンカー共同代表理事)
中島さち子氏 (音楽家・数学研究者・STEAM 教育者/steAm 代表取締役)
藤田大悟氏(リバネス 関西開発事業本部部長)
斎藤明日美氏(コーピー AIフェアネスリード)
<高専GCON2023概要>
主催:独立行政法人国立高等専門学校機構
共催:日本経済新聞社
協賛:JFEスチール、住友金属鉱山、TDK、日東電工、FIXER、村田製作所、アイング、アクセス ネット、伊藤忠テクノソリューションズ、AGC、鹿島建設、サイオステクノロジー、東芝三菱電機産業システム、トヨタ自動車、日本精工、ピューズ、マブチモーター、三菱電機エンジニアリング
後援:内閣府、文部科学省、(一社)全国高等専門学校連合会、(独)国立女性教育会館、(研)科学技術振興機構、(一社)日本機械学会、(一社)ロボットシステムインテグレータ協会、(一社)日本ディープラーニング協会、(一社)高専人会、(公財)山田進太郎D&I財団、(特非)Waffle、(特非)ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク(J-Win)、日本女性技術者フォーラム(JWEF)
協力:(一社)アンカー、(株)高専キャリア研究所、(株)リバネス
■独立行政法人国立高等専門学校機構について
社会が必要とする技術者を養成するため、中学生の卒業生を受け入れ、5年間一貫の技術者教育を行う高等教育機関として、現在、全国に51の国立高等専門学校(高専)を設置しています。
高専のカリキュラムは、実験・実習を重視した専門教育を早期段階から行う事により、20歳の卒業時には大学と同程度以上の知識・技術を身につけるものとなっています。卒業生は日本の産業や社会の発展を担う中心的な役割を果たし、ものづくり大国である日本を支えています。
【機構概要】
機構名:独立行政法人国立高等専門学校機構
所在地:東京都八王子市東浅川町701-2
理事長名:谷口 功
設立:平成16年4月1日
URL:https://www.kosen-k.go.jp/
■日本経済新聞社について
日本経済新聞社は、加速するデジタル社会の担う人材の育成を進める「高専」に着目。2017年より、日経産業新聞で「高専に任せろ」編集特集を連載開始、社会のソーシャルドクターとしての高専生、高専OB・OGの活躍を発信してきました。また年に1回、本特集を再編集した「日経産業新聞高専生向け特別版」を、国立高等専門学校機構等の協力で全国の高専への特別配布として発行してきました。今年度は「~高専に任せろ2023~」を2023年11月29日に発行しました。
【本リリースに関するお問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構 ダイバーシティ推進準備室
電話:03-4212-6832
e-mail:gcon@kosen-k.go.jp